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紙を制す者は水墨画を制す※ [絵画技法]






紙を制す者は水墨画を制す?

そうだと思う。
何年もやって紙の性質や特徴について
いまいちの者がいます。
水墨画用紙を徹底に使いこなしたほうがいいと思います。

水墨画用紙についての考えや使い方は人によって
千差万別。自分に合うもの、
自分なりの考えの軸を持てばいいわけです。

水墨画の用紙は、熟紙(じゅくし)、半熟紙、生紙(せいし)に
大きく分かれております。

「紅星がいい」ではありません。
紅星は、紙の王様と言われています。
あくまでもブランド名で、
使い方によります。

中国の水墨画、書画用紙は、
紅星以外に明星、汪六吉、栄宝斉などたくさんあります。

●熟紙
 ニカワなどで加工したもので、ニジミありません。
 発色は生紙に比べて若干劣りますが、繰り返しに強い。

●半熟紙
 生紙の加工紙(膠やミョウバンを使う)と加工せず(楮紙、麻紙)に
分かれますが、楮紙、麻紙の場合、
作品に現れる味が熟紙と生紙と比べ、半熟紙と言っても
微妙に違います。

●生紙
生紙はニジミ有り、発色もよい。
特殊効果を作りやすい、などメリットいっぱい
欠点は破れやすい。

特性を把握したうえで用紙を選ぶべきです。
繰り返す書かないような花鳥画のようなのであれば
生紙や半熟紙を選ぶ。
山水画や少し染めたりするなら半熟紙
または溌墨や溌彩など数回使う場合、
熟紙にするのは賢明でしょ

水墨画をやっている人は、少なくとも「熟紙、半熟紙、生紙」
の三種類を持ったほうがいいと思います。

まだまだたくさんありますが
長文になってしまうので
普段の練習会のなかで紹介します。


▼生紙で書いたもの



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