模写は水墨画の必修科目?(20240406◎ [水墨画の基本、道具・材料]
模写は水墨画の必修科目?
模写は、言うまでもなく、画家を志した者
とくに初心者にとって上達する近道です。
良い作品や古典名作は静かな先生のように、
画家が模写を通じてその構図や技法などを
学ぶことができます。
特に歴史の古い中国絵画の場合
千年以上の蓄積を考えて作られてきたものですから
利用しなければ非常に勿体無いでしょう。
模写はあくまでも手段に過ぎません。
模写は目的を持って一部、または全体
構図または、運筆など養分を吸い取り
様々な角度から
アプローチできるはずです。
手段である以上、最終目的は自分の作品作りに戻ります。
現実を直視してスケッチなどをし
良い作品になるまで失敗を繰り返すのです。
模写を罪として問われたのは模写を
目的としていることです。
その結果、硬直化、マンネリズムになってしまい
新鮮さはない。
中国絵画でいえば清初の「四王」です。
模倣しかできない?
そういう人は現にいます。
お手本→手本、お手本がなければ
なにもできない人。考える力がなく
そもそも考えること自体が嫌いなタイプ。
まあ、遊びとしてそれもあり
かもしれませんが、豊かな人生という
観点から、少しでも
工夫してほしいです。
陸墨会 第6回展作品集(選集)
陸墨会の活動(スケッチ、美術展)
(刊行物)
花田園(埼玉県越谷・2019年)
(メンバー作品)
浮間公園(都内・2019年)
【 水 墨 画 動 画 集 】
●陸偉栄、早稲田大学中国現代文化研究所研究員、放送大学「水墨画入門」講師、放送大学陸墨会(公認)講師をつとめる [→]放送大学ホームページ(案内)https://www.ouj.ac.jp/
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